ちっと解説

先日のベネッセの件に書いた偽装請負とか多重派遣とか、
よく分からんのでちょっと説明kwskと言われちゃったんでちょいと解説。

まず前提として、俺らの業界(に限った話ではないけど)だと、どっかの会社から仕事を貰う場合
大きく「請負」と「派遣」とに大別されるんだな。
で、A社とB社での仕事の話と仮定するとして・・・

「請負」というのは、
「A社から請けた仕事に対してB社の指導・監督で作業を終了する」という契約になる。
作業の便宜上、A社にB社の人が現場常駐する事もあるかもしれないが
その場合もあくまでA社の場所やPCを借りてるだけであって、B社の人がA社の規則を守る必要もない。
極端な話、B社の人が変な時間から出てきたり、
小汚い格好で仕事をしててもA社からは文句を言えない。
(まあ、あまりにも酷けりゃ一般常識レベルとして『お願い』はあるだろうが)
ただし、成果物に対しての責任もB社が負う必要があるわけで、
これまた極論だがB社が何かチョンボをして納期に間に合わなかった場合、
A社から「納期に間に合わなかったから金は一銭も払わん」と言われても、B社は文句言えない。
一方「派遣」の場合、A社の仕事に対してB社の社員の労働力を提供すると言う契約で、
B社の人はA社の責任の元、A社の指導・監督で作業を行う。
この場合、A社の規則を守れという指示が出ればB社は従う必要があるが、
仮にB社の社員が何かやらかして問題になった場合、責任の所在もA社に行く。
そして、B社の人がダメダメでプログラムがバグだらけだったとしても、
A社が指導監督している責任上、仕事してた期間のお金はB社に払わなきゃいけない。

んで、「偽装請負」というのは契約上「請負」ではあるのに、
実際は「派遣」のようにA社の指導・監督で作業をしているような状態を指す。
ただ、契約上「請負」であるので、仮にB社が何かやらかした場合には
責任をB社にぶん投げてA社は「金払いませーん」と言えてしまうわけで、要はB社泣き寝入りになる。
こういう一方的な契約は当然違法な訳なのだが、元請・下請の力関係みたいなものもあるし、
A社からB社に流れる金額が請負の方が一般的に多いこともあって、
うちらの業界の中小零細では、コレを普通にやらかしてるブラックな会社もかなり多い。

また、「多重派遣」というのは、今回の場合だとB社がさらに別のC社から「派遣」契約で人を借りてきて、
そいつをA社にも「派遣」契約で送り込む状態。
この場合、まず法律上に
「B社が誰かを他社に派遣する場合、B社と送り込む人の間で雇用契約が無いとペケ」
ときっちり定められているので、やはり思いっきり違法である。
てか、何かあった場合の責任の所在って意味でもどこが責任取ればいいのかよく分からなくなるので
仕事の上でも色々問題多いし、このケースだとB社がC社の上前をピンハネしてるわけで、
「B社さんって一体どこの893屋さんですか」となる。
ただその・・・結局この場合も元請・下請の力関係とか、ブラックな会社独特のシガラミとかで
ごくごく普通に存在してるのが業界の実態であったりするわけで・・・
なんか書いててちょっと鬱入ってきたw

まあともあれね、前回もちょっと書いた通りこの業界にはこういう因習がまだまだ残ってるわけで、
この手のブラック企業を完全に一掃しないとまだまだ問題は出るだろうなとはだいぶ前から感じていた。
実際、今回のベネッセみたいな事件は、この手のブラック企業やそこの社員の作業モラル上
今後も起こりうるだろうなと思ってるのが正直なところで。
もちろん、こんな酷い意識のバカヤロ様が普通じゃないってのも分かっている訳で、
それゆえ、俺自身が同業者としてまず頭に来てるし、同じ思いの人も多いんだろうなと思った次第。

・・・しかし、やっぱり説明長くなったわw
やっぱ、この業界色々問題多すぎるんだよな。いやはや全く実際。

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